E.❝痛み❞を忘れない事

気をつけていること

こんにちは、本日は、数あるblogの中から、oba活のブログを訪問して下さり、有り難うございます。今回は、癌治療中に気をつけていたことや、癌治療後から今に至ってもなお、気をつけていること❞に関して、書いていきたいと思います。

タイトルにありますが、❝痛み❞と一言で言っても、色々な❝痛み❞があるとは思うのです。今回、わたくしが申し上げる❝痛み❞とは、❝心の痛み❞のことです。今回は、癌治療中の❝心の痛み❞について書いていきたいと思っています。それを忘れないことが、わたくしにとりましては、結果的に、❝喉元過ぎれば熱さを忘れる❞と言うことにもならず、自分自身を律することができるからです。

さて、その❝痛み❞のエピソードも沢山あるのですが、今回は、わたくしの癌治療中の、娘のことに関する❝胸の痛み❞について、早速書いていきたいと思います。わたくしが丁度抗がん剤治療の時期のことです。当時、わたしは他県の福岡県の病院と、自宅を高速で行き来しつつ、抗がん剤治療の時には、2,3日福岡県の病院のすぐ側のホテルで過ごして、自宅へ帰る。というルーティンでした。

その日は、翌日が長女の小学校の遠足があるということで、前々から長女に、❝お弁当は○○のキャラ弁にしてね!❞と、お願いされておりましたが、わたくしは、一旦帰宅して、子供たちとの貴重な時間をゆっくり過ごしてから、長女の好きなおかずを買い出しに行こう!と考えておりました。

     ♡娘の遠足用のお弁当♡

幸せそうな子供たちの寝顔を見て、夫に留守をお願いし、ようやく、さてさて、買い出しに行こうかな。と、車を発進させた所で、慌てて障子を開け、目を擦りながら、窓を開ける長女の姿が車のライトに照らし出されました。そして、寝ぼけているのか、一生懸命手を振っています。

満面の笑みを浮かべながら、❝うん、うん❞と、なぜか頷きながら一生懸命手を振っている長女を見て、❝なるほど!長女はわたしがまた病院に帰ってしまう!と、勘違いしているのだなと思いました。くすっと笑いがこぼれ、すぐそこのスーパーに行って帰るだけだよ、と、思った瞬間、はっ!としました。

車からの距離でもはっきりと、長女が涙をぬぐっているのが見えたのです!!!まだ小学2年生の少女が、母親の前では笑顔でいよう!!と、必死で笑顔を作っていました。わたくしは一旦戻り、❝ママは一緒にいるから大丈夫だよ❞と、伝えようかと迷いましたが、スーパーの閉店時間も差し迫っているし、長女に頼まれていたおかずを買いそびれるわけにもいかないので、さっと買って、戻って説明しよう!と、慌てて買い出しに行きました。

ところが、すぐに戻ってみると、長女はすでに眠っていたのです。どんなに寂しい気持ちだったろう?と、胸が張り裂けそうな思いでした。このような母としての気持ちは、きっと同じ経験をした人にしかわからないとは思うのですが、何とも自分が歯がゆく、不甲斐なさでいっぱいになりました。

癌治療の方針において、誰1人私を責める人は家族にも身近な存在にもおらず、感謝しかありませんでした。ですが、自分だけが自分を攻撃するような気持ちでした。この気持ちも、癌細胞そのものだと感じ、自分で自分を攻撃するのではなく、これをバネに好転してやらなければ!と言う強い気持ちに切り替えました。

このエピソードは、思い出すと今でも胸が苦しくなるのですが、自分に甘んじるような気持ちが出てきた時には、この時の気持ちを忘れたの?と、自分自身に問いかけて、這い上がれるように、敢えて時折、思い出すようにしています。

本日の投稿は以上となります。最後までお読み下さり、有り難うございました。お時間のご都合が宜しければ、blogの感想など、メッセージからコメント頂けると嬉しく思います。

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