F.感謝の気持ち

気をつけていること
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こんにちは、本日は、数あるblogの中から、oba活のブログを訪問して下さり、有り難うございます。今回は、癌治療中に気をつけていたことや、癌治療後から今に至ってもなお、気をつけていること❞に関して、書いていきたいと思います。

わたしが闘病生活に入ったとき、次男はまだ5歳でした。当時次男は、自宅から30分、往復1時間のシュタイナーこども園に通っておりました。園のバスの送迎などはなく、親も育児に積極的に、参加するのが当たり前の園のシステムは、他県での闘病生活が始まるわたくしのような家族では到底難しいものとなってしまいました。

皆さんはシュタイナー教育、と言うものをご存知でしょうか?わたくしは、何度も見学に通わせて頂いてはいたものの、いざ、入園してみて始めて、シュタイナー教育を受けさせる大変さを知りました。これは、親が親として鍛われる、と申しましょうか、人間として鍛われる、と、申しましょうか、本当に人智学の素晴らしさに触れると共に、人としての器たるものも、大変学ばさせて頂きました。

全てが手作りで、木のおもちゃと木の香りに満ちたこの園では、子供に手をかける手間暇も、心の余裕、ゆとり、と言うものも勿論必要となりますし、経済的にも我が家がこの園に通うことは、本当に大変なことで、身の丈に合っていないことは重々承知で、我が夫に懇願して入園させて貰った園でした。

園のバスもなく、送迎も勿論、親がしなくてはならないこの園を、わたくしが闘病生活に入る中で続けることはもはや不可能だと思いました。長男、長女が通っていたモンテッソーリー教育の園に移そうかと言う話も致しました。ところが夫は、何とか両親とも協力して、続けようと言ってくれました。

義理の両親は70代ですが、まだばりばりと働いていたので、お弁当を持参することの多い園に通わせるのは大変だと気が引けましたが、義理の母が、わたくしが福岡県での闘病生活を始める中で、必死に次男のお弁当をこさえてくれました。本当に感謝しかなく、頭が上がりません。

NPO法人と言うことで、当時は、大変少人数の中で、親が分担して園の活動に協力しておりましたので、わたくし1人が欠けても大変な中、ママ友は誰1人として嫌な顔をする方などおらず、それどころか、本当に、わたくしと、わたくしの家族の為に協力してくれました。本当に、感謝しかありません。

シュタイナー教育の方針?なのか、わたくしもシュタイナー教育のことを未だに深く理解できていないのですが、普通の園とは違い、今日の〇〇君の園での様子はこうでしたよ~、等と、お迎えの時に、知らせてもらえることはなく、無言で1人ずつ、親に引き渡され、無言でささっと手を繋いで連れて帰る。

と言う流れになっておりましたので、1日の園の様子は、他の園で言う、参観日的な日にしかわかりませんでした。ですが、闘病中のわたくしを気遣って、こっそり、園での次男の様子を先生が、本当はいけないんだけど・・・、と、メールで知らせてくれたりしておりました。

先生だけでなく、アシスタントに入ったOBママ達からも、皆さん同じように、本当は園での様子、他言できないのだけど・・・、と、言いながらも、メールしてくれる、その掟を破ってまでわたくしを励まそうとしてくれる心遣いが、大変嬉しく、また、次男の様子を聞くことが、どれだけ闘病生活の中で励みになったことかわかりません。

シュタイナーこども園の送迎、お弁当、行事ごとの一切合切を、わたくし1人で全ておこなっておりましたので、1番戸惑ったのは夫だったようです。任せっきりにしていたので全てのシステムがちんぷんかんぷんで分からず、普通の園とは違い、全てにおいて少し特殊な要素が満載でしたので、夫は大変だったようです。

1週間の中で1日だけ、お野菜を1つ持って行き、籠に入れる日、と言うのがあるのですが、お野菜を忘れてしまったり、お弁当を忘れてしまったり・・・。そのような反省三昧の日々の中でも、OBママの先生が、″大丈夫ですよ”と笑顔で受け入れてくれることが、どれだけ折れそうな心が救われたことか・・・、と、何度もわたくしに話して聞かせてくれておりました。

そして、オペ当日の日にも、何時からオペですか?園で祈ります!皆、それぞれに祈るそうです!と、メールを頂いた時には、ここまでわたくしの為に協力してくれる園に出会えて本当にわたしは幸せだし、もう充分だと心から感謝の気持ちしかわきませんでした。このシュタイナーこども園のOBの方々、現役の方々、先生からの温かい言葉の寄せ書きも1分1秒、感謝の気持ちを忘れずにいられる様、病院に持ち込みました。

今ここに私の命があるのは、こう言った沢山の方々の協力、支えがあるからだと思っております。年々減少する園が、どうにか存続していける様、経過観察の時期を終える頃には、何かの形で、恩返しできる自分作りを今しっかり、勉強し、色々な形で貢献させていきたいと思っています。本日は、感謝の気持ちと、決意表明の投稿となりましたが、最後までお読み下さり、有り難うございました。

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